俺の受験期はいかがなものか 3-1.防衛医科大編+択一式攻略

受験体験記

ryu.です。
受験体験記の第三弾ということで、ここからは各々の大学を受験したときの経験等を中心にまとめていく感じになります。当然高2編も書こうと思っているのでご安心下さい。
今回はその一発目ということで、出だしの受験である防衛医科大について少しまとめていこうと思っています。おそらくかなり高い志望校を目指している人はこの大学を一度受験しておくことになるでしょうし、実際受験した中で気をつけておきたいことも併せてまとめていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!!
おそらくかなり長くなることが予想されるので、何個かに分けて紹介していきます。

学科・択一式

まずそもそもの話、防衛医科大の入試はとの大学に比べて形式が特殊です。そのため一度でもどこかのタイミングで形式に慣れておくことが必要かと思います。こちらの防衛医大の択一式の方では国語・英語・数学の三教科をいっぺんに90分間で解いていくという形式です。特にマークの形式が特異的であり、ボールペンを使用して該当の丸にバツをつける、という方式になっています。これだけでは何を言っているのか分からないと思うので、いざ受験するときには開始前の説明はしっかりと聞いておくようにしましょう。危うく回答方法を間違えると0点になってしまいます。
そして基本的に防衛医大を対策しておく人はこちらをまずは優先しておくと良いです。というのも一説によれば防衛医科大の学科試験はこの択一式でボーダー(6割5分〜7割程度)まで点数が取れていないと後の記述式の方は採点すらさせてもらえないという話もあります。さらにいえば、そうでなくともこちらで8割程度取れればおそらく記述はそこまで点数が取れずとも問題ないでしょう。
(追記 8/24:投稿後ご指摘をいただきましたが、記述式の採点と択一のボーダーの件に関してはどうやら公表されているようですので間違いないと思います。曖昧な情報を流してしまい、申し訳ございません。)

英語

英語については難易度も分量も比較的穏やかです。逆にこれがきつい様ならかなり厳しいと思っていいです…。
長文一つに対して回答欄15個の小問がそれぞれ設定されていて、それを読み解く形になります。防衛医大の入試の中では比較的解きやすいのでなるべく落とさないように。小問のバリエーションは段落挿入、空欄補充、並び替え、内容合致、表題選択などと幅広いので、事前にある程度は見ておいた方が良い気がします。また、その他の入試に比べて難しい単語がピンポイントで出てくる印象があります。題材としては医学に寄っている印象はあまりないので、純粋に標準より難しい単語をある程度押さえておくと読みやすく/解きやすくなるかもしれません。なお、ターゲット後半などに出てくる難単語に関しては暗記必須クラスです。
他に比べて時間を割かずにすむので、20分〜30分程度で他の教科のために余裕を作ることが望ましいかなと思います。

数学

数学については難易度としてはやや難です。ここをどれだけ詰められるかが重要な気がします。
問題形式としては基本的にそれなりに面倒くさいような小問が15個集まっている感じです。なお、19年度までは一問一問が単発でしたが、自分が受験した際にはある程度(二問ずつくらい)中問としてまとめられている様になっていました。今後形式が元に戻るかもしれませんが、一応補足しておきました。また、小問とは言えそれなりに計算や思考を要求する問題が多いため、処理に慣れていないとかなり苦戦を強いられる可能性があり、ここを取れるか取れないかで勝負が決する可能性すらあるので注意が必要です。
また、数三分野が多いものの微積はあまり出てこない印象がありますが、あくまで印象ということは頭に入れておいてください。
基本的に35分程度で落ち着いて素早く捌くことが大切です。そのためにはかなり高い処理能力が必要です。数学の全分野にわたって広く出題されるため、苦手な分野をそのままにするのは正直愚策かと思います。後の国語のことを考えると最低でも11点くらいは欲しい印象ですね。(英語が苦手な人はもっと)

国語

国語。ここが一番点数として厳しい気がします。他の教科に対して5問少なく10問ですが、半分以上取ることを目標にしてもなんとかなるレベルだと自分は思っています。逆にここがこれ以上取れるのであればなかなか心強いです。
基本的には内容読解が全体の7〜8割を占めているのですが、それに合わせて漢字や文学史等の知識問題が出題されます。基本的に漢字は取り、文学史はある程度捨てて良い感じになっています(ある程度の教養があればそれなりに絞ってから当てずっぽ、なども有り)。内容合致についても一筋縄ではいかないことが多いです。というのもこの形式で扱われる文章は基本的に随筆が多いので、きちんと内容や筆者の意図(と問題作成者が考える部分)を理解するのが困難です。
とはいったものの基本は択一式なので、センター試験のやや難しい版と割り切って解いていきましょう。あそこまで点数に神経質にならなくてもいいのが幸いですし、そのくらいに思えるメンタルがあればきっと大丈夫。

実際の受験時の状況

ここからは実際に自分が防衛医科大を受験したときのことについてもう少し詳しく書いていきましょう。全体的及び択一式に関してです。
まずこの時期の実力についてですが、国数英に関してはほとんど完成に近かったような状況なので、基本的には8割以上を狙っていく意気で挑んでいました。ですが、ここで述べていない記述式の方では理科の完成度がまだまだであったこともあり、正直不安でした。しかし、事前に択一式のボーダーが26/40点程度、記述式のボーダーが6割程度という情報があったので、理科のカバーも可能であるし比較的安心して受けることができていたと思います。
会場の様子ですが、県の庁舎に60人程度が集まり(ここはおそらく都道府県による)、自衛官の人が5人程度担当している感じです。受験者の男女比について書いておくと、自分の受けた会場では男子と女子で5:1くらいでした。なお、1次通過者の内訳は男子9人で女子は1人だったと思います。会場の雰囲気としては予想よりも堅苦しい感じはありませんでしたので、比較的硬くならずに受けられました。知っている友達もそこそこいましたからね。
ここから試験そのものについてです。個人的にびっくりした、というか印象に残ったのは上記の択一式の解答法をここで初めて知ったので特異な形式だと感じたことですかね。また、数学の択一式の形式が変化していたことや問題用紙が異常なまでに大きなサイズだった(俺の記憶が正しければ片面縦A3だったはず)ことにもびっくりしていました。そして択一式を実際に解いていく中では、自分の戦法では「数学わかるとこ→英語全部→国語全部→数学のこり」と初めから決めていたのでその通りに進めていきました。さらに言えば予想以上に数学と英語が取りやすく感じたのでかなり余裕を持って取り組むことができました。いずれも目標にしていた解答時間以下で解答できましたし、点数も納得のいく感じでした。数学については単発でなくなってある程度小問同士の関連性が出たことからとっつきやすくなったことが大きかったと自分の中では思っています。防衛医科大の学科を受験する人に関しては大抵の人が第一志望前の実力試しとして受ける人でしょうから、そこまで結果に神経質にならず伸び伸びと受験してくればいいと思いますよ!!!!
最後に、目標点と実際の点数の所感としては以下のような感じ、というのを以下の表に載せておきます。

択一式目標点→点数所感
英語 12/15→12/15
数学 13/15→14/15
国語 7/10→6?/10

記述式目標点→点数所感
英語 7割→大体同じか少し低いか
数学 8〜9割→一問捨て、9割予想
国語 6〜7割→7割強?思ったより取れた
物理 6割→熱力学死亡も6〜7割か
化学 6割→有機の出来によるが7割?

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP