勉強計画を立てる上で
長期・短期の両目線が必要
逆に皆さんはどんな感じで勉強計画を立てていますか?というか勉強計画というもの自体をどのように捉えていますか?
私の勝手な想像ですが、勉強における計画としては大まかに2種類あって、
- 日単位の短期的な計画
- 月・年・それ以上単位の長期的な計画
のような感じではないでしょうか。個人的には必要度としては後者が大きく、かといって前者も無下にはできないという感じかと思っています。
まず前者の方についてですが、1日でできる範囲はせいぜい限られていますし、仮に朝「これをやる!」と決めたものでも案外達成できない可能性もあります。そのため、あまり細かく問題数などまできちんと決め切らずに物理のこの問題集大体これくらい、みたいな感じでやんわりと決めておくのが一番健全だと思います。
また、以前の質問箱の方で1日あたりの勉強時間をどう割り振るべきかを述べさせてもらったので、こちらが気になっている方はその記事についても参考にしてみてくださいね。
続いて後者の方ですが、こちらは前のページに書いた自分の時のように決めてもらえればいいと思います。その中で、
- 現時点の立ち位置とゴール地点
- それまでどんな流れは根底に置いておくのか(私のやつであれば「基礎→応用」で半々、どの時期からどの教科を取り組む、みたいな)
を確実に定めておき、それにしたがって決めておくといいでしょう。結構難しいように感じるかもしれませんが、正直それが普通でしょう。
受験勉強の最初の段階だと、今まで好んで勉強をしてこなかった人も勉強を(言い方は悪いですが)強いられるように行う人もいるわけですし、手探りになるのは仕方ないと考えざるを得ません。しかも、高校3年間もあれば基本的に高校の全範囲を習得するのはわけないですので大雑把で構いませんが、その代わりなるべく余裕ありそうなスケジュールにしておくことは心がけましょう。この理由については以下の項目をご覧ください。
常に余裕を持って
続いてこれが一番大事かもしれません。皆さん、1日の勉強計画を立てたとして実際に1日にどのくらい遂行することができますか?
勉強に限らず、自分が受験期によく言われて来たのは「人は定めた目標の70%しか遂行する事ができない」という事です。経験則的にもこれはかなり的を射ていると感じていますので、皆さんも計画を立てる際には常に余裕を持って早め早めを意識して計画を作り、可能な限りそれ通りに遂行することを心がけてやるといいかもしれません。それでいて実行率7割とかいう世界になってくるのですから。
自分の長期計画では、誤算のところで説明したように理科の全範囲の基礎固めを本来より3ヶ月近く遅らせて終了していますし、各教科の演習においてもやろうと思っていた参考書がいくつか時間が足りないことになって断念せざるを得なくなってしまったパターンもあります。物理の難系とか。
そのため、あまり関係のない話ではありますが、はじめのうちにやろうと計画した参考書をバカバカ買うのはやめておいた方がいいかもしれないですね。後の話にも繋がって来ますが。
計画の流動性も忘れずに
長期的に先まで見通しを立てるのも結構ですが実際はというと、勉強をしていくうちに徐々にペース的にあげた方がいいなとか、この参考書ここで入れるの冗長すぎるなとか、案外自分でも計画のままじゃちょっと違うな…みたいに感じてくるところって多いと思うんですよね。
そのためある程度の期間を空けて計画を一度確認ないし修正をしてみるというのもやってみるべきだと思います。余裕を持ってと先の項で言いましたが、こういうことがあるからなんですよね。自分も演習に入ってある程度の実力がつくと一番最初の段階で想定していた段階が高2の最後とかで本当に助かりました。これを高3の夏とかにしていたら高1の時にはあれほどは頑張れなかったと思いますし、絶対に間に合っていませんでしたから、当時の自分がちゃんとその辺まで考えてくれていたことにもはや感謝しかないですね。
最後に
そして最後にはなりますが、案外この記事を読んでいる方にとっては「あれなんか思ってたのと違う…?」と感じている方もいるのではと勝手に考えております。自分もここまで綴ってきて、自分が意外に受験勉強のプランを細かくきちんと立てていたわけではないことを改めて感じましたね。
正直、先にも言いましたが、人間の計画と実行率の差はかなり大きいところがあるのであまり計画なるものを信用していなかったというところもありますがね。本当に重要なのは、計画より勉強そのものにきちんと尽力することではないでしょうか。
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