ryu.です。
受験が終わった頃から一度やってみたかったやつなのですが、大学での勉強をある程度経てから受験でやっていなかった科目の問題を解くというのをやってみようと思います。今回は自分が医学部ということで東大の生物の問題をやっていきます。
まず実際に一年分をセットとしてやったものではないということと、解きやすい分野に限定して問題をピックしているということをご了承ください。
目次
1. 問題その壱 東大生物2022第3問
2. 問題その弍 東大生物2020第1問
3. 問題その参 東大化学2022第3問Ⅱ
問題その壱 東大生物2022第3問
全体の感想
Notch Signalingとかいうやつの具体的な機構とその解明に関わる実験についてです。雑にしか見ていませんが、おそらく元ネタはこれじゃないでしょうか。
Defining Single Molecular Forces Required to Activate Integrin and Notch SignalingXuefeng Wang and Taekjip HaScience. 2013 May 24; 340(6135): 991–994.
発生学でNotch Signalingは少しやりましたが、あまり覚えていなかったのと詳しい話を再咀嚼する意味で普通に面白い題材でしたね。難易度としてはそこまで高くもないと思いますが、考察と知識問題の乖離は結構大きい気がします。
なお、実験に即した問題については色々と実際にその考察の場に立ち会っている気分になり、改めてこの厳格さに感銘を受けるばかりでした。
個別問題反省
A
ごめん、発生ガチで覚えてなかった。脊索が外胚葉の分化を誘導するくらいしか覚えていなかったので「形成体」「原口背唇部」はマジでノータッチでした。
後から「原口背唇部って原始線条による胚盤葉上層の陥入部分と似てるやんこれ」とか思いましたが、試験中には「どっちかというと最初の段階っぽい」くらいしか思いませんでしたね…。
それ以外についても流石に怠慢すぎました。細かいところはあんまり当たってないですし実際は20%も点は来ないでしょうね。
B/F
流石にこの辺はある程度はね。
というかこれ見て思いましたが東大生物、受験勉強の時にはしっかり記述推敲まで練習したいタイプの系ですねこれ。
C〜E/G
選択問題ですが、文章読んである程度知識があれば普通に分かります。実験や研究の考察が得意であれば余裕で取れるところでしょう。
と言うかGの「実験条件4と5」なんかを見ると自分の将来を案じてしまいそうな条件設定でドキッとしてしまいます。経験浅いだけだとは思いますが、これ事前に思いつかないあたり俺センスないかも。
H
この大問の本題。語句のピックである程度は推測できますが、きちんと当てないとあまり点数は来なそうですね。
思考のプロセスとして、実際に細かいこと自分に問いかけながら全体をしっかり読み込んで理解するのが良いんじゃないでしょうか。実験の考察も緻密な論理展開が必要ですから、それと同じ感じです。
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