参考書の紹介 其の参 〜物理編〜

参考書関連

ryu.です。
今回から理科の参考書になります。自分は物理・化学の選択だったので、その2つについて参考書を紹介していこうと思います。理科については高二の頃から勉強を始めた分、やっている参考書の量も少なくなってしまっていますが、できるだけ皆さんの要望に合わせて様々な参考書も見ていきたいと思いますのでお願いいたします。
いつもの注意書きになりますが、あくまで僕の価値観と独断によるものなので、それをやるかどうかは皆さんの判断に委ねます
それでは行きましょう。

実際に取り組んだ参考書

まずは使ったことのある、または持っている参考書からです。最初の宣言通り、量が少ないのはご了承ください。
なお、まず自分はそもそも、化学を含め物理の勉強を始めるのが高二の初めからだったので、やっている参考書自体がそもそも英語や数学に比べて少ないです。ですが、自分が取り組んできたものはどれも立派に参考書として有用なものだと思いますので、紹介していきたいと思います。

1.教科書

【使用時期】高2春〜高3受験期
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皆さん誰でも持っていると思います。自分は数研出版の教科書を使っていました。
授業で使うのは当然ですが、自分で自習する中でもわからない部分を調べたりなど辞書的な活用法も取り込んでいました。意外に教科書に書いてある事は役立つ情報が多く、公式や定理の導出過程でやその原理が詳しく記載されているため、非常に読んでいてわかりやすいです。
当然、問題に対処するために書かれた本ではないので受験の際に使えるテクニックなどの要素は薄いですが、基礎を確認する上では非常に有用です。

2.物理のエッセンス

【使用時期】高2春〜高3春(他のものとも相談)

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初学でこの参考書を使う人もいるのではないでしょうか。力学・波動分野は赤い冊子に、熱力学・電磁気・原子分野は青い冊子に収録されています。
この参考書についてはいろいろな方面からも賛否両論あり、お勧めできるかと言われると正直な話微妙です。暗記に頼っている部分も少なからず見受けられ、特に青い冊子に関しては説明自体があまり親切では無いように感じてしまいます。ですが、自分は別の参考書(後に紹介する体型物理など)と併用して使うことでその部分を補っていました。自分がやった参考書以外にも非常に良い参考書があると思いますので、そちらを使うのも全然アリだと思います。

3.体系物理

【使用時期】高2春〜高3春(他のものとも相談)

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一方でこちらも基礎を固めるのにかなり適した参考書です。
基本的に問題演習の中で基礎的な事項を固めていくと言う流れなのですが、その問題自体が基礎的な部分の解説も兼ねているので初学の人にも安心して取り組めるものだと思います。ただ、本当に基礎中の基礎であるところが普通の問題においても解説が薄い、と言うよりぇ解説の描かれ方の関係で不十分と感じる場合がありますので、教科書等の適切な参考書を用いて行う、あるいは別で使っている参考書の補助として用いる(自分がこのパターン)などとすると良いでしょう。

4.実戦 物理重要問題集

【使用時期】高2春〜高3梅雨期(他のものとも相談)

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理系学生御用達の重要問題集です。問題数も非常に豊富で基礎的な問題から応用レベルまで幅広く網羅されています。言うなれば受験物理界の青チャートとでも言うべきでしょうか。自分はこの参考書を、今までのもので詰め込んだ基礎知識をアウトプットして定着させるための問題集として利用していました。このように、あらゆる範囲における基礎を定着させるのに適した問題集だと思います。とはいえ初見でやるには難易度の高い問題が入っている場合もありますので、辛抱強く問題に当たっていきましょう。

5.名問の森

【使用時期】高3夏〜高3秋

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続いてもかなり定番の問題集だと思います。どのレベルの受験生であっても、この参考書のレベルまでは仕上げておくと良いでしょう。
物理における典型問題や少々難易度の高い問題に対する取り組み方も広く網羅されており、最低限の応用力はもちろん、さらにレベルの高い問題まで幅広く習得することができます。もちろんこのようなコンセプトであるため、初学でやるにはかなりレベルが高いと思いますので、ある程度の基礎を身に付けてからこの参考書に取り組むべきだと感じます。また、本当に基礎的なレベルからかなり応用力の必要なレベルまでかなり大幅なレベルアップが期待できる参考書ではありますが、その分難易度の高低差も激しいので気をつけてください。不朽の鉄板問題集ではないでしょうか。

6.物理標準問題精講

【使用時期】高3秋〜高3受験期

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名問が終わり次第、これか一つ下の通称『難系』をやると良いです。最難関大学の物理を解く上で手助けになる参考書2つだと思っています。正直難易度はとても高いので、必ずしも全員がやるべきというものでは当然ありません。物理の難問で必要な考え方や解き方が非常に数多く網羅されており、自分で問題の物理現象を解明する力を養うことができます。ここまで仕上げておけば入試の物理で困る事はほとんどないのではないかとも思います。稀に相当レベルの高い問題が登場しますが慎重に睨み合って突破していってください。

7.難問題の系統とその解き方

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こちらも難関大受験生のための物理問題集の一端を担っている問題集です。こちらはかなり分厚く標問と比べて問題数が多いのである程度の時間を要することを前提にどちらをやるか検討すると良いでしょう。レベル自体にあまり差は無いように感じます。
こちらも物理の難問において必要になってくる考え方や知識、解法のテクニックなど、技術がかなり広い範囲で緻密に網羅されている良書ではあるのですが、例題以外が特に解説が薄くこちらの理解にかなり委ねられているのと多少最近の問題とは傾向が違ってくる部分があり、いちど内容を確認してから購入することを強くお勧めします。

(注意:この問題集は第3版としてデザインが変更されたため、それに伴って内容も更新されている場合があります。ここの判断については確認ができていませんのでご理解ください)
以上2つの参考書は非常にハイレベルなので、名門の森レベルの参考書などかなり伝えた人が初めて手を出せる領域の問題集なので、取り組む際は心して挑んでくださいね。

参考書ルート

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物理の参考書のフローチャートは上のようになります。
物理に関しては、基礎的な現象や方式、原理の究明やその理解に焦点を当てて普段の問題演習や学習に当てると良いでしょう。参考書では物理の問題を解く上でのテクニックが重要視されがちですが、 きちんと基本的なことがわかっていないと難しい問題では太刀打ちできなくなってしまいます(物理においては特に、です)。
それぞれの使用時期に関してですが、自分は高二から物理を始めたため、フローチャートの基礎にあたる部分は高二の4月から冬ごろまで、応用にあたる名問の森は高三の夏まで、それ以降は時間の関係で標問を用いていましたが、時間に余力があってる人は難系をやってみても良いでしょう。ですが、いずれのレベルの大学を受けるにしても、名問の森をいかにきちんと身に付けておくかがそれ以降、もしくはそこのレベルにおいて物理で力を発揮できるかの境目になるかなと自分は考えています。ここは特に重要視して取り組んでみてください。
また、自分がやっていない参考書の良問の風やセミナー物理が入っていますが、自分の友達の話を聞く人それぞれ書いてある部分のレベルで妥当かなと考えています。
最後になりますが、最近の大学入試の物理は東大を始め難化傾向にあると言っても良いかもしれません(あくまで個人の考えですが)。ですが、どのレベルの問題を解くにしても基礎的な原理をいかによく理解しているかが難問を切り崩してるかどうかのカギになってくるのは事実です。様々な問題演習を積む中でもそこを意識して取り組んでいってほしいかなと感じています。

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