ryu.です。
最近質問箱でよくいただく質問に、音読の効果についてのものがそれなりに数を占めているような気がしますので、それに対する解答として一度自分の意見をここにまとめておこうかなと思っています。
音読を英語の勉強法として扱うというのはよく高校のコミュ英の退屈な授業のやり口みたいな感じで揶揄される印象がありますが(俺調べ)、個人的な意見としてまず音読自体を否定するつもりは全くありません。大学の授業でも音読を多少扱っている先生もいますし、音読には音読の意味があると思っています。
大前提として…
そもそも大前提として、音読って何の意味があってやるものか考えたことあります?
恐らく、先の音読を揶揄っている人らはここで「意味ない」と捉えているのだと思いますが、逆に普段の勉強に取り入れている方はどうでしょうか?これはどの勉強法にも言える話、というかあらゆるものに活かせるような内容の話だと思うのですが、その意味を考えて物事に取り組むって意外に超重要なことなんです。
逆に視点を変えてみれば、自分が今やっている方法論の意味すら分からないままそれに人生を左右するような大一番の勝負に向けて準備するってこんなに恐ろしいことって無いんじゃないですか?現段階で音読をどのように取り組むのがいいのか考えている人は一度ここに立ち戻って考えてみてもいいかもしれません。というか私は普段質問箱で「この勉強法ってどうなんですか?」と聞かれた際にはこの辺を意識してその方法について回答しております。
音読の効果と方法論
閑話休題。結局、私が思うに音読をやる効果としては主にこの二つが挙げられると思います。
1. 英文を追う力を付ける(読解力)
2. 英語の発音や調に慣れる(リスニング力)
それぞれ自分の思うところと、これに対応した注意点等を書きましょう。
読解力の向上
まずは一番妥当なこちらから。英文を実際に読むことを考えると、
①英文を目で追い、②同時に意味をつかむ
という操作を多重的に継続して行う必要があります。音読においては、英文を読む①の作業の速度が明確になっている分この作業全体の精密さと速度をかなり意識的に強いられてくると思うので、それを利用して読解の速度や精読でないときの読解力を向上させるという意味で非常に有意義なものだと感じていますね。
そのため、読解力をあげたいとか速読力をつけたいと思っている方は、この辺をきちんと意識して練習してみると良いかもしれません。その上で回数等に関しては練習も兼ねて数回繰り返しておくと良いでしょう。その中で、個別にここは躓きやすいとかがあれば重点的にって感じですかね。
リスニング力も間接的に向上か
そして、こちらは主にリスニングの勉強の際にシャドーイングやディクテーションなどとさまざまなやり方があると思うのですが、それを音読でもできないかということです。リスニングを若干普段の勉強に取り入れている人ならわかると思うのですが、英語の発音って結構自分で発音ができるかによって聞こえやすさが天と地ほど違ってくるんですよね。そこで音読も兼ねて、自分が理解できるスピードで発音を咀嚼していったり、そのスピードを早めていくことで間接的にリスニングの耳を慣らしていくという方法も取れると思います。加えて、情報が入ってくるのが目か耳かという違いはありますが、流れてくる英文をその場で意味を掴み寄せるという意味では、リスニングの身構えにもなるような訓練になるのではないでしょうか。
ただ、勿論こちらに関しては英語の発音のクセにある程度理解があるということが前提になっているので、これが厳しい方は耳慣らし用のCDが付属している長文問題集等を利用してシャドーイングなどからやってみると良いでしょう。(というかこっちやるくらいなら正直シャドーイングだけで良い気がするが…)
それゆえこちらを狙いにするのであればその性質上、①発音や省略等の発音のクセをしっかりと攫う、②音読と内容インプットのスピードにズレが出た部分を修正するという2つがきちんと成功できれば回数には拘らなくても良いと思いますね。ちなみにシャドーイングにも全く同じことが言えます。
まとめ
さて、自分が英語の音読について思っていることはだいたいこのくらいですが、正直自分は受験期に音読という勉強法を取り入れていなかったのでこのやり方で本当に劇的な効果が望めるのかという点は正直保証はできません。ですが、得た知見を自分のものとして改良しつつ吸収することは非常に有意義だと思いますので、ぜひとも参考になる部分は参考にしていただけると嬉しいです!
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