東大の授業 pt.1 既習外国語系列

英語

ryu.です。
今回からは東大の授業などについても紹介していく第一段として英語関連の授業について紹介していこうと思います。その中で使った参考書等も触れていく予定です。

東大の英語の授業の仕組み

まずはここから説明していきましょうかね。東大にある1年次の英語の授業には大きく分けて4つの授業があります。順に英語一列・英語中級・英語二列W(ALESS、ALESA)・英語二列S(FLOW)です。ですがそれぞれの授業をどのタイミングで受講するのかは人(というかクラス)によって違っていて、自分はこの1Sセメスターは英語二列S以外の授業を取っていましたので、そこの3つについて少し触れていきたいと思います。

英語一列

まずはこれ。基本的には読解力をメインとして養成していくための講座になっているのですが、入試の点数によってレベル分けがされており、自分は一番下層のG3というグループでの授業でした。扱っていく教材(東京大学 教養英語読本Ⅱ)を事前に予習したのちに毎週の授業までに確認テストを実施し、その結果に応じて先生の方が英文を説明していく内容などを決めていくような感じです。もちろん先生の中でも見解が割れてくる部分もあり、それについては授業内でも議論が学生-先生間でも行われていました。基本的に扱っている文章も授業の内容もハイレベルで、読解に対する深い洞察などについて身につけることができるようになっているように思います。単語や語句等も高校受験の参考書には到底でなかったレベルのものも登場しますし。先生は教科書に付属されている理解度チェック用の問題の質に関してはかなり難色を呈していましたが(確かに同感)。
また、授業などで自分が使っていた(というか先生に紹介された)サイトで、受験勉強においても有用であると感じた類語辞典のサイトがあるので紹介しておきます。以前のブログにも何か紹介しているページがあったと思いますが、それとは別物です。

なお扱っていく題材自体はあまり大差ないようですが、一番上のG1クラスだと英語を使用して授業が進められ、かつグループ内で話し合いやプレゼンを英語で行う等の活動があるようです。G1に行っていた友達曰く、基本的に入試の英語で取れている人が多いのですがスピーキングが得意かどうかでかなり授業の積極度が分かれているようでしたよ。

英語中級

続いては英語中級。この授業についてはかなり多くの種類があり、その中から一つを選んで(抽選あり)受講するのですが先生によって扱う内容や授業形態も様々です。これに関しては全部見ていくことはもう不可能なので自分の受けていたもののみ紹介します。
自分は英文学を深読みして嗜んでいく趣旨の授業をとっていました。授業内ではシャーロック・ホームズやO.Henryの『蘇った改心』を扱っていましたが、それを深く理解していくために当時の時代背景や文章中に何度も登場する作者固有の表現などに着目していきます。各自で事前に調べておいた部分や気になった部分について少人数のグループで議論していくスタイルであり、授業をとっていたメンバー内で話が弾むことも多く、個人的にはかなり楽しい授業でした。いうても本格的な英文学ですし、下読み等の課題や準備などは普通に大変でしたがね!!
英語中級の題材については読解やリスニング、プレゼンテーションまで種類が豊富なので、どの授業をとるかについては普通に自分の興味のある題材を選ぶのが最善なのではないでしょうか。

英語二列W(ALESS)

最後にALESSの紹介を。自分が散々ALESSに関してはツイートしていましたし、東大生ツイッタラーも多く愚痴を呟いていましたので結構耳にしたことのある人も多いと思います。英語二列WではWの文字通りライティングについて鍛えていき、文系はALESA、理系はALESSという授業をそれぞれ取っています。なんの略かは忘れました。個人的にこの授業が一番しんどかったです。
内容としては実際に自分が研究者になったとして研究・論文執筆までのやり方を学んでいく授業になります。自分で扱っていくテーマを決め、仮説を立てて実験をし、考察と議論を含めて論文を書きます。今セメスターに関しては研究の幅が狭いこともあってグループワーク中心の授業でしたが、調査方法の考察や結果の分析などは個人個人での作業であることが多く、毎週準備に10時間程度はかかっていたりと試行錯誤もあってかなりしんどかったですね。ですが、準備をグループでやっていく中で話をしていくのはかなり楽しかったのでOKです(伝わらなそう)ちなみにもちろん英語です。
授業では論文の各パートを書く際や研究の各段階を考えていく際に重要視するべき部分を学習し、その後の1週間の中でグループ内で話し合いを行なったり論文の各パートを執筆したりしていきます。これまで高校の授業においてはなかったような形式ということもあって実験や論文にはなかなか手こずる部分もありました。また、最終週には各々のグループでプレゼンを作成して英語で先生に発表する課題もありましたが、個人的にはここのグループ内作業などが一番やっていて楽しかったです(この頃にはかなり親睦が深まっていたのがデカい)。辛くはあったけどやりがいのある授業だったと思います。

まあ実際に受けて見てわかったがこれは「ALESS辛い」が広まるわけだ。教授もこのワード知ってたぞ。
そして教授が想像以上に日本語堪能でびっくりしました。

まとめ

以上、ここまで東大で行われる英語の授業について見ていきましたが、個人的には思っていたよりもこなしていくことができて、正直英弱という身からするとホッとしています。優しい先生に偏っていただけかもしれませんがね。ただ、英語に東大が力を入れているというのも事実であり、かなり英語に注力されているカリキュラム(という表現が正しいのか?)でしたので、東大に入る上では並以上の英語力や学問に対する向上心は最低限でも必要になってくるものですね。後者に関しては英語に限った話ではありませんが。

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