共通テスト形式に触れてみた vol.1-E.Reading

英語

ryu.です。
今年度から導入される共通テストに関して、例年通りの日程で実施されることが決まりましたね。さらに、高3生はマーク模試の結果も返ってくるなどコロナウイルスの影響が残るとはいえ、受験の日が着実に近づいていることを暗に示していますね。不安に負けず、引き続き頑張っていただきたいです。

さて、今回からシリーズ稿として、自分も度々気になっていた共通テストの中身に実際に触れていきたいと思います。自分の高校の担任に頼み込んで問題や解答、リスニング音源も提供していただくことができましたので、各教科一つずつ見ていこうと思っています。ちなみに5月開催の全統共通テスト模試です。もちろん全問題初見で解いてからの見解になります。
また、もう一点。各予備校が模試の問題を作っているとはいえ、実際の共通テストの問題は一度も実施されていないので、この通りに実際の問題がなるかは不明です。流石にその点に関しては保証しかねます。

今回、第1回は個人的に一番変化の見られることであろう英語です。

事前情報

まず自分が事前に知っていた内容ですが、「配点の変化」「文法、発音関係の問題の撤去」になります。これだけでもかなり大きな変化なので、内容にもさぞ大きく影響していることでしょう。
特に配点の変化の方は驚きですね。今までは合成点数160-40の比率でしたが、今回は完全に1:1の100点ずつです。以前京都大学(だったかな?)が共通テストの分の点数を利用する際にリスニングの点数を4:1にアレンジするなんて話がありましたが、京大を含め他大学でもどう扱われていくのでしょうか。

全体の印象

まずは難易度の方ですが、こちらはそこまで大きく変化していないように感じます。ただ今まで慣れていない形式ということもあって、センター試験を経験した人にとっては難しく感じてしまうかもしれませんが、所詮は慣れ補正の範疇です。同じように、Reading量が増えたことによってその分だけ量が多く感じましたね。
そういえばTwitterの方でも発言しましたが、一応満点は取れました。意味のない自慢ですな(笑)
まだまだでかい顔をしていられそうで安心しました。

閑話休題。さらに解いていて一番感じたのが、Readingのさせ方といい、大学以降の学術活動に向けた、英文にアクティブに触れていく問題が多かったなと思います。論文を自分で引っ張ってきてそれを用いて(という表現だと語弊があるかもしれないが、)自分の意見をレポートやポスターの形でまとめる。大学の講義でも扱われていく方式だと思います。想像以上には形式が変化していて、なかなかにびっくりしましたよ?
とはいえ、基本的に必要な力としては大きく変わったわけではないでしょう。読解力を鍛錬していく方針で間違いないと思いますので、そこは安心してください。

第1、2問 手紙やチラシ、ホームページ程度の判読・読解

開幕から全然見たことも無い形式でびっくりしました。東大の自由英作文で出て来そうな手紙が書いてあるんですよね。第一問のほうは問題の分けが細かく(相対的に)ジャブ程度の問題という気がします。
特筆して何か申し上げておくと、第二問の方で意見と事実を判別する問題が出てきていましたね。

第2問 B 問2
In a debate, your team support the statement, “Florida elementary schools should follow Indiana’s program to reduce food waste.” In the article, one opinion (not a fact) helpful for your team is that (  12  ) .
問3
The other team will be on opposite side. In the article, one opinion (not a fact) helpful for that team is that (  13  ) .

客観的に事実でないものを選ぶかどうかはさておいて、その記述が事実か筆者の意見なのかを判断して回答をするべき問題はなかなか例を見ない気がします。今回では、13番の方ですがここを判別できていないと正答の②ではなく④を選んでしまうことでしょう。
論文やレポートなどにおいてもそうですが、その記述が紛れもない事実なのか筆者の意見なのかは判別できないといけませんね。ここは英語のスキルでは無いとは思いますが。

第三問〜第六問 総合的英語長文理解

ここからは大まかには今までのセンターに似ていると思います。一部例に見ないような問題こそありましたがね。論文を読んで見比べたりポスターにまとめたりと、見慣れない感じではありましたが、本質的にやっていることは変化はありません。センターの問題と同じようにひとつ一つの選択肢をきっちり分析してあげるだけで容易に消せるものが多いです。
正解の記述の組み合わせを選ぶ問題や記事から学んだ内容でレポートを書く際のタイトルなど、形の変化こそあれ、本質的に求められていることは同じです。特筆して何か、というほどではありませんかね。

まとめ

今回は英語でしたが、一番変化がありそうなものでこの変化の仕方なので、全体で見ればそこまで大きな変化にはならないのかなと思います。解いてる時には結構変化したように思いましたが、改めて見ると意外と一緒な部分も多いですね。形式的な問題構成はガラッと変わっていますが。
繰り返しにはなりますが、基本的に求められている内容は大きく変化はしていないので今まで通り、臆さずに攻め込んでもらえるといいかなと思います。

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