補足

補足1:どうやら小説や映画では、特攻前夜に海野と風間が歌ったのはドイツ民謡の『故郷を離るる歌』だったようですが、当時の台本では『ふるさと』に書き換えられていましたね。ちなみに当時地元では、近隣の中学校が真似をして同じ劇を生徒にさせるくらいには反響があったようです。私にとっては辱めでしかなくてもう…。

補足2:月光第三楽章の際立った難所だけ少しだけ。個人的には以下の3箇所がマジで嫌いでした。
a. オクターブ×45トリル
オクターブを弾く間の一拍に高音側でトリルを弾き、しかも一度もう一音下がってから和音へ戻るというマジキチ配置個人的に最難所。但し速いため、「ラ#シラ#ソ#ラ#/」と6音で完結させる弾き方が一般的。
45、すなわち薬指と小指で交互に弾くのでさえ難しいのだが、二回目の方は薬指で白鍵、小指で黒鍵を弾かねばならないため、物理的な障壁も相まってそれだけで難易度が跳ね上がる。
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b. 古典派伴奏 右手ver.
この形の伴奏は古典派の楽曲にはよく登場し、本楽曲もその例に漏れない。
しかしこの箇所だけは主旋律が左手に移り、右手でこの伴奏を担当する。右手でのこのパターンはそれまでの練習量に乏しかったのに加え、高音は左手の低音より音が届きやすく弱く速くという技術はかなりの技量を要することから想像以上に高難度である。使用する鍵盤の切り替わりが高頻度であるところもポイント。
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c. ラストのユニゾンアルペジオ
楽曲の最後、クライマックスに待ち受ける難所。このスピードのアルペジオを両手でタイミングがブレることなく弾き切らないといけない。
指の疲れも踏ん張ってforteやsforzatoを表現する必要に加えユニゾンへの入りが相当難しく、僅かな合間でアルペジオの始点へ腕を動かし、遅れをとらずやってのけるのは至難の業であると思われる。

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