英文解釈編〜

ここまでは英語における「基礎」を詰め込む段階でしたが、いよいよそうした基礎が実際の英文の中でどう使われているのか実戦形式で習得していく状況になります。まだこの段階で、和訳の仕方や文と文の相互関係について理解を深めていくという感じになると思います。ここから先はレベルも幅広く、同じレベルでも様々な参考書がありますのですべては紹介しきれませんが、可能な限り拾っていこうと思います。

12. 基礎英文問題精講

【使用時期】高1春〜高1冬(頻度多)


まずは不朽の問題精講シリーズから1冊。正直英語のこのシリーズの中では1番有用だと思います。読解の根幹をなす英文解釈の基礎中の基礎をまとめた一冊であり、どのレベルの大学を受験する方にも基礎づけにオススメです。

この問題集は大きく3つに分かれており、それぞれ総括すると構文把握編・文の関係編・演習編ですかね。難しい文章を切り崩す上で必要になってくる基礎的な構文把握力が身に付く上に、問題数もかなり多いのできちんとアウトプットしながら実力もつけていくことができると思います。
ただし、それぞれの編が終わった時での演習問題の数がとても多く解説も結構薄いので、正直かなりだるく感じるとは思いますが、それを含めても一通りやっておいて損はないと思います。基礎をやり込むってめちゃめちゃ大事だしね。

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13. 基礎英文解釈の技術100

【使用時期】高1夏〜高1冬始め(不完全)

基礎的な構文把握力を身に付けるための参考書であり、構成としては上の基礎英文問題精講に似ている印象です。一つの項目に例題と演習題の両方がついており結構手厚いですね。加えて、基礎的な範囲ながら解説や要点の説明がかなりとっつきやすいのも特徴でしょうか。

しかし、タイトル通り解釈の要点項目が100個用意されているのですが項目の分け方がかなり細かいので、先に述べた手厚さが冗長に感じる可能性は大いにありますね。現に私がこれを途中でやめてしまった原因はそこにあります(同レベル同系列の参考書を複数やっているためかもしれませんが)。それを抜きにしても正直人を選ぶような印象はあります。

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14. ポレポレ 英文読解プロセス50

【使用時期】高1冬〜高2夏

基礎からレベルが上がり、難易度の高い構文を精読できるようにするための参考書です。もちろんそのため、最初の段階から取り組むのはオススメしません。

全体的に題材も難易度が高く、文章ごとの要点・ポイントも並の実力では苦戦するようなものも多いです。その分、実際の問題でどのような部分が問われているのかや難しい文をどのように切り崩して考えるのかなどが細かく解説・説明されていますので、実力をつけるには非常に価値のある参考書だと思います。

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15. 英文解釈透視図

【使用時期】無


よくポレポレと同程度の難易度の参考書として挙げられるものです。内容もよく似ていますが僕はやってないので、書店でパラパラと見た上での感想になってしまいますがご了承ください。

正直めちゃめちゃ良いです。受験時にやっておけばよかった。
難易度こそ高い(多分ポレポレや後に出てくる標問と同じくらいか)ものの、構成もよく基礎から英文解釈を習得できると思います。また、難易度幅も広く解説も手厚いのでかなり力になってくれる参考書ではないでしょうか。もちろん文構造を取る練習もするのですが、それ以上に文章を理解するために必要な部分を汲み取る練習ができ、ここが個人的に良いなと思っています。オススメです。

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16. 英文和訳演習 中級篇

【使用時期】高1冬〜高2夏(ポレポレと同時進行)

今度は和訳に特化した参考書です。問題の難易度としてはポレポレや透視図と同じ程度と考えてください。

構文把握力が掴めてもいまいち和訳のやり方がわからない、とか和訳でよく減点される、とかいった人もいると思います。今の入試英語では英語を読み取る力だけでなく日本語での表現力も試されていますので、そこを鍛えておかないと苦しいなと思います。そこでこの参考書が個人的にお勧めです。採点基準が事細かに書かれているだけじゃなくそれについても詳しく解説されているので、やっておいていいかなと思います。
ただ、中身のクセは多少なりともある上に、中身はモノクロで装丁も若干古臭いと言わざるを得ないので、人を選ぶ可能性はありますね…。

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17. 英文標準問題精講

【使用時期】高2夏〜高3受験期

私が受験期で取り組んだ中では1番レベルの高い英文解釈の参考書です。標準とか言いつつ、要求しているレベルは相当高いです、まぁこの参考書の系統にとってはいつものことなんですけど。有名作家の原典を扱っているものがほとんどであり、そのため文章自体は相当高い難易度ですが良い題材が多いです。構成としては基礎のものと大体同じですが、あれほど整然とした中身にはなっていない感じがしますね。

また、この参考書の難点として、和訳のレベルが非常に高い部分がある点が挙げられます。正直実際の入試で和訳をする段階になるとこのレベルの和訳はちょっと無理なのでは?と思ってしまいます。「燦然と太陽が照りつける」「心の銀幕の上に」「空前の暴威」とか可能なんですかね…。ですが、大半は目指しておきたいレベルなので、難関大を受験する方はやってみていいと思います。

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