内職する上での助言
では最後に「内職する上で気をつける点」とかいう最っ高に頭の悪そうな見出しに沿っていくつか書いておきましょう。こんなこと理三生が書いていいのかよというツッコミは無しで。
だいぶ模範とはかけ離れた内容になっているのでイメージを崩したくない人は要注意です。
1. 要領良い人でないと環境によっては不可能
先に「注意点1. 勉強の漫然化」の項目でも書いた通り、内職というのはマルチタスク性を要求しているという関係で、かなり要領の良さが求められます。
勉強内容や授業で不利益を被らないレベルの傾聴、不自然さを持たない程度かどうかなど、いろんなところに目を向けながら勉強ができないと逆に効率を落として勉強自体に負担を感じるようになってしまいます。そのため、いまいち自分が内職をしていても伸びを感じないという人は適正みたいなものを一度確認してみても良いでしょう。
もちろん、逆手に取ればここのタスク量が減るような比較的ゆるい環境で行うのが望ましいということになります。
2. 題材の性質を考えて内容を決めるべし
内職というのは、周りの生徒が真面目に先生の授業を聞いていながら自分だけ別のことをするというわけですから、勉強という側面であるというだけで見つかりにくさに補正こそかかりますが、それを除いたらやってることは授業中に携帯いじったり早弁したりしているのと大差ありませんから、あまりバレないような題材を選ぶことをお勧めします。例とすれば、あまりゴリゴリシャーペンを動かさないじっくり考える系や、ノートを取るのに見せかけて大量の課題や書きまくる系を処理する等ですかね。
また、話し声等の雑音が入ると集中が効かなくなるという人は単調作業系の何かをしてみるのを重視してみると良いのではないでしょうか。メリハリをつけて勉強すべきという意味でも、ここの題材選びは人によって意外に大事なポイントかもしれませんよ。
3. やる先生も考慮すべし
当然相手も選びましょう。内職は後ろめたいことという認識があってそれを進んでするという以上は「人によって態度を変えて良いのか」みたいな疑似道徳的なことは考えるだけ無駄です。『ブルーピリオド』でもありましたが(面白いから是非読んで!/微妙なネタバレ注意)、入試で禁止とされている飛び道具を罰則覚悟で使いにいくみたいなもんでしょう。あれとは真剣さ加減とリスクが違いすぎますが。
先生によって、内職どころか話をちゃんと聞かないことにすら厳しい先生からかなり放任主義な先生まで色々な人がいます。その辺りの性格なんかを適切に判断しきって良いように態度を取り繕うのが内職をする上では大事です。なんとも日本社会的な考えですが、日本社会の中ですから、生き残るために多数のペルソナを意識的に使ったりみたいなのは生き残る術としてふんだんに使いましょう。
まとめ
まあ、実際に内職をする場面においてはここまで精緻に色々と考えてやっている人は少ないと思いますが、是非とも内職は本当に自分にとって必要なものなのかくらいは念頭に置いてやるようにしてください。もちろん、学校自体の意味は学業だけではないですし、授業にもそれなりの付加価値があると思っています。かといって自分の知や目標に対する貪欲さを欠くことも忌避されるべきでしょう。その均衡を保ちながらというのは非常に難しいですがね。
時間が限られている受験勉強という戦場だからこそ、内職という駒の使い方についても含めて、改めてメタ的に自分の勉強環境を見直してみるというのは示唆的に重要な一手だと思います。
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