参考書と軌跡 物理編

参考書関連

ryu.です。
今回は理科の進め方という題で、物理について分野同士の兼ね合いや進行上での注意点等自分なりに気をつけていた点をお伝えできればなと思います。その中で、有用な参考書等も紹介できればなと思います。

やはり高校範囲において理科の履修はどうしても国数英と比較して遅くなってしまいがちだと思うので、それを意識して自分で独自に進めるという中でも不自由のないような内容にしていけたらなと思っています!

高校物理の五大分野

それではまず、高校物理の概観をしていきましょう。
高校での物理は「力学」「熱力学」「波動」「電磁気」「原子」の5つに分かれており、それぞれ比重や特徴が結構変わってきます。そのイメージ感について最初にお話ししましょう。

この五大分野の分け方において、かなり重要というか比重が大きいのは「力学」と「電磁気」です。内容も非常に重厚かつ広範囲に渡るので、一朝一夕では到底できるようにならないのが厳しいところです(全部そうですが特に)。力学に関してはほぼ全ての分野の根幹になる理論が内包されていますし、電磁気と非常に関連性が深いのも特徴かと思います。さらに、扱う物理現象の題材としても基礎知識の段階で幅広いので、このに分野を勉強する際には、「根幹を担う理論(運動方程式やエネルギーに関する論など)を確実に押さえて以降の土台にする」「個々の現象を土台を用いて疎かにせず理解する」の2点を重視するのが得策かと思います。
また、この2つはどの大学においても特定の大問に必ず組み込まれるほど出題頻度が異常に高く、難易度も伴って高くなるのがお決まりです。この意味で、通常の順番では履修が遅い電磁気については範囲により手薄になる可能性があるのでかなり注意が必要と言えるでしょう。

さて、その他3分野についてですが、それぞれ私の中では印象は、

熱力学

内容量は比較的少ない上、力学と関連性アリ。押さえてないといけない知識も少ないので、難易度もそこまで高くない印象。ただ数少ない根本原理の幅の利かせ方がエグいのでその理解度に左右されるかも。大学の出題においては波動と対になっているケースが多い。

波動

一番分野ごとの独立性が高く、そのくせ内容も煩雑で重い。数式の近似や幾何的アプローチが多く、計算力とイメージ力がかなり重要。対になっている割に熱力学と違って、複雑かつ難度の高い問題になるケース多め。

原子分野

イメージ的には「今までの総まとめ+α」。これまでの全分野の知識を活かし、それに知識偏重の部分がそこそこ乗るくらい。それゆえ最後の履修範囲としてとっかかりは付きやすいが、如何せん出題頻度が異常に低いので、疎かにされがち。ただ、現代物理の象徴ゆえ頻度上昇する可能性もアリか。

といった感じと考えています。五大分野と分かれてこそいますが、それらの間の関連性もあるのが面白いところです。

補足:分野ごとの進度について

さて、高校で物理を進めている際に多少気になる点だと思いますが、進捗のペースとして望ましいのはどのくらいかということでしょう。基本的に全部の範囲を押さえ切るのは、演習量を直後に大量に確保できるという点でも、だいたい高3の夏休みが入る前くらいが望ましいです。とはいえ、この段階では次ページの「初学・最初期」が終了しているくらいのペースで良いです。

また理科については関連性があるとはいえ分野で孤立している分、他の範囲を一度終えて次に進んでいる中何もしていないとどんどんやった内容を忘れていってしまいます。この段階での定着度は正直たかが知れているので、「前の範囲の復習:新分野の習得=3:7」くらいを意識して勉強に当てていくといいかと思います。

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