参考書の紹介 其の拾 〜追加編4〜

数学

ryu.です。

//前置き//

京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄

amazonリンクはこちら → 京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄
For:英文解釈を高レベルまで進め、実力に磨きをかけたい人
To:解釈系では基本苦労することはなくなるか
CAUTION:京大過去問利用予定者は注意/難易度もゴリ高
Comment:特有の角度から解釈で躓きそうな部分を突いていてオススメ。

全体的に基礎英文問題精講のように、「題材文→要点解説→文章研究」を繰り返す構成になっています。その代わり文章の題材として英語難問の砦である京大の問題を使っており、それに伴って難易度は非常に高くなっています。
英文解釈の根本要素や誤解・苦戦しやすい要素を中心としたいわゆる「本質」的なところを突いた章立てになっています。要点の置き方がかなり上級者向けというか一度英文解釈の道を通ってきた人向けであり、個人的には省略の炙り出し方や遠方修飾などが一つに章立てされてるのは面白いなと思いました。

しかし解説部分に関しては題材文の難易度の割に簡潔にまとまっているので、中途半端な実力では門前払いもいいところであるところには注意が必要です。また、当然と言えば当然ですが、京大の問題をピックアップしているので京大受験者は過去問にそれが登場する可能性があることには留意すべきでしょう。この辺はせか京なんかと一緒ですかね。

例解 和文英訳教本

amazonリンクは以下の通り
第一編:例解 和文英訳教本 (文法矯正編)
第二編:例解 和文英訳教本 (公式運用編)
第三編:例解 和文英訳教本 (長文編)

For:英作文を得意にしたい人/文法は良いけど英作文が苦手な人
To:入試程度以上の和文英訳力がつくレベル
CAUTION:量と内容が非常に多いので全部は余裕があればで良い
Comment:本格的に英作文に取り組むには入試の枠を超えてオススメ

英作文に特化した基礎を集結させた文法矯正編、英文法で学んだ構文や文構造などの再生を目標に据えた公式運用編、テーマごとに今までの知識を活かした作文を目指す長文編の3編構成になっています。

3冊通して、英訳の決まり文句や問われやすい文型をはじめ、日本人的には多選択肢的に思える英訳の選択法などもきちんと詳説しているのが特徴です。「これ訳し方いっぱいありそうでコレでもいいのかワカンネ…」みたいな経験をした方も多いのでは?解説の段階で多くの訳候補が例示されているので添削を受けにくい環境でも使いやすいように感じました。
また、公式運用編の後半や長文編でのテーマ別課題では決まり文句的なとこにもフォーカスしてくれており、こちらも表現の幅を増やす意味で非常に有用でしょう。英作文って頻出文型とパラフレーズ勝負に見えて、普通に表現の豊かさもめちゃ大事ですからね。読解も実力が煮詰まりつつあると語彙に苦労するようになるのと同じで、最近になってこれをようやく実感しております。

ただ、中でも長文編だけは難易度や要求具合が異常に高いように感じましたね。正直受験で合格するという範疇だけ見ればオーバーワークにも思えます。それも加味すれば、公式運用編の後編までやっておけば取り敢えずは盤石ではないでしょうか。冒頭の簡易紹介枠にも書いた通り、全体として英作文を得意にしたいという方から模試の英作文でよく減点されるみたいな方にも広くオススメですね。

合格へ導く英語長文Rise 読解演習

amazonリンクは以下の通り
レベル1:Rise 読解演習 1.基礎編
レベル2:Rise 読解演習 2.基礎〜標準編
レベル3:Rise 読解演習 3.標準〜難関編
レベル4:Rise 読解演習 4.最難関編

For:英語長文に取り組む人全般
To:着実な長文読解スキルのレベルアップ
CAUTION:比較的最初のレベルも高いので注意
Comment:レベル幅も広く、読解問題集の選択肢としてアリ。

続いてはレベル別長文問題集のひとつ、Riseです。大まかな構成としては他の長文問題集とほぼ同じですね。
ただ東進やハイパートレーニングなど、他のレベル別と比較して全体的にレベル幅が高めに設定されているのが(個人的な意見ですが)ありがたいですね。レベル1からハイトレ2程度の難易度で、解釈に取り組んで長文始める人の登竜門としても良い難易度に感じます。レベル4に関しては難関大受験者にもってこいのレベルまで上がります。シリーズ通して活用できた方がダイレクトにステップアップに使えるので良いのかなとも思ったり。

その他、問題の質・量や解説のしっかりさも結構良く、些細な所ではありますが課題文の前にテーマ・設問ごとに注意すべき点も抽象的にまとまっているのが今後に活かしやすく好印象でした。また、長文問題集にありがちな重箱のどこ突いてるのかよく分からない系の問題もあんまり無いのが個人的には良いです。

1

2

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP