俺の受験期はいかがなものか

受験体験記

ryu.です。

自分は非鉄緑かつ地方から東大理三を受験した身なのですが、当時の自分のことについて説明しておこうと思います。今回は受験期、すなわち高三の時期の状況についてです。各時期の生活や仕上がり具合なども細かく書いていきますので、なるべく参考になるように書こうと思います。

まず高二末…

基本的に勉強メインの毎日ですが、この頃は調子に乗っていたので、色々と休日に遊ぶことも多かったです。まあここも勉強に回せよと思いますがね。(笑)

この頃は基本模試でもかなりの好成績を取っていました。(自分で言う)

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ラストの高2全統模試。この時の俺を考えると全国1桁もこの偏差値もバグ。

しかし模試の成績の割に参考書の実際の大学の問題など解けない問題も多く、高三の初めの模試で一度様子を見ようと思っていたかな。理科についてはまだ全部の範囲が終わっていなかったですし。普段の勉強のペースは変わらずですがね。

高三1学期

いよいよあと一年!!と意気込んではみたものの、実際変わったことといえばほとんど無いです。勉強時間が平均1時間程度多くなって、z会の重さが増したことくらい。

z会ですが、自分は東大コースの英語・数学・国語・物理・化学と、東大即応演習とセンター演習をやっていました。正直、普通に考えたら普段の勉強と合わせてこの量となると不可能です。そんな中でもなんとか時間をやりくりしてz会を提出していましたが、毎日2時間はそっちに吸われていましたので時として時計が3時台を回ることも…

それに加えて理科は授業も独学も範囲が終わっておらず(電磁気すらまだ交流)、かなり混迷を極めており、国数英にも時間があまり回らなくなってしまいましたが、英語は英作文やリスニングの徹底を始めたり、その他理科も一通り基礎をさらい終わるなど(とは言ってもボロボロだが)進んではいました。そんな中で第一回の駿台模試がやってきます。

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6月の駿台模試。理三まであと一年と思うと結構悲惨。

結果はまあ惨敗ですよ。たびたび先生からも「3年に入ると偏差値下がる」と言われていたのですが、ここまで下がるのかと思いましたし正直挫折しかけました。英語と国語がそれなりだったのがまだ救いです。

あれだけ得意だった数学で125点…?

理科の基礎詰め終わった筈じゃないの…?化学、半分だけ…?

一番偏差値高いの国語って何…?

理科はまだ基礎が終わっただけだからしょうがない。ただ数学ですよ。これ以来、数学に異様な苦手意識を持つようになり、今の実力だと数学は時の運で点数が決まってしまうのかなと思い始めたのです。同時に伸び悩み始めてしまいました。この時期だと上級問題精講まで終わっていたのに。

けれど病んで勉強に手が付かなかったりということはほぼありませんでした。理三に挑戦する確固たる意志がありましたし、まだこの時期ならなんとかなると信じていたからです。悩んでる暇があったら勉強に回そうと躍起になっていました。

数学はハイ完からやり直し、理科の基礎ももう一度初めから仕上げ直しました。1日2〜3時間近く各科目に費やしました(もちろん英語もやって塾も普通に行った)。そして、元の位置まで戻ってこれたのは夏休み直前です。理科の典型的な基礎問題はほぼ解けるようになり、数学も仕上がり直します。英語の読解以外も着々と固まりつつありました。

来たる夏休み二学期前期

そして、夏休み。家族と旅行に出かけたり友達と遠くへ遊びに行くような光景はほとんど無く、ひたすら毎日学校へ朝から通い詰めて塾を経て夜遅くに家へ帰る始末。1日の勉強はおよそ11〜多くて15時間程度。ここを切る日はほとんどありませんでした。

平日は朝8時から学校が開いて補修があったのですが、空いている時間を全て自習に投げ、終わってから塾の自習室で先生の課題や難しい問題と格闘する毎日。休日も多少遊びはしたものの、基本的に二桁時間は切らしません。

基礎に苦しんでいた理科に関しては、一歩進んだ問題集を実践。物理は夏前から入っていた名問の森を、化学は新演習に入っていきました。春の模試の結果を受けて理科の強化をしようと思っていたので、1日の理科の勉強時間が相当上がりました。夏休み中は計6時間は理科に取り組んでいたかも。(おかげで二学期の前半を終えるまでに名問の森や化学の新演習は一通り肩をつけることができました。)

さらに、数学に苦手意識を持っていてハイレベル理系数学をやっていた最中、塾の先生から『入試数学の掌握』の存在を教えていただきます。そこから数学の問題の取り組みかたを適宜刷新しながら難問にも立ち向かえるようにするため、日々励むようになりました。

そして、英語や国語も塾の夏季講習などで着実に力をつけていった中、ついに恐怖の冠模試が始まります。仕上げ途中だったとはいえ、前よりは明らかに解けるようになっており、冠模試レベルの理科でも程度にムラはあれ半分は取れるくらいになっていました。

また、国数英の完成度についても少しずつ模試の中でわかっていくことがありました。

まず英語についてですが、やっていたにも関わらずリスニングと英作文の精度が低い。ちょっとした文法ミスをすぐする。さらに、思っていたほど日本語でまとめるのがうまくできていないというか記述場所を引っ張ってくるのが下手というか。全体的に熟達が甘く、高三に入ってからも明らかに英語の濃度が落ちていることに気づきました。このタイミングで。

数学も個人的に苦手な分野を炙り出せたとともに、点数の取り方も下手くそであることに気づいたのです。また、掌握を始める前に夏模試があったのもあり、まだまだ思考力も貧弱でした。勝負に出れるような高得点は取れません。

そして国語。明らかに基礎が抜け落ちている。古文単語すら危うくなっていて、今まで数理英しかやっていなかったツケが回ってきたのです。本当に高一高二の段階でやり込んだのかと疑ったほどです。

これを受けてそれ以降の勉強内容を決めたのでした。

ここで受験勉強の上で大切かなと思っていること

そして、冠模試の中で一番ゴミ悲惨だったのは、夏の実戦。

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詳しく結果について言及しませんが、皆さんも模試の結果で志望校に届かないのでは?と思うこともあると思います。そんな中でもモチベを保つにはやはり自分の大学以降の将来像をある程度見据えておくこと、そしてあくまで楽天的に勉強に向かい続ける精神力を持つことだと思っています。精神論ではありますが、論理的にあれこれ考えているよりその時間も勉強やそれに役立つことに当てた方がよっぽど有意義ではないでしょうか。

模試の結果はあくまで指標として。そこに一喜一憂するのは受け終わった日と、返却された日と受かってから後で十分です。

また、以前自分のツイキャスでも取り上げた話題なのですが、受験を控えている中でどうしても言いようのない漠とした不安や焦燥感に囚われることも多いと思います。自分もそうでした。自分のレベルが足りていないのなら「このままだと受からないよ…」とか、ある程度実力がついても届かない人がいるのも事実ですし、そのレベルの人なら「こんだけやってダメだった時のこととか考えたくないよ…」とか、基本的にどのレベルであれそういった不安はついてくるものだと思います。ですから、あえてそれを振り払おうとせずに、逆に自分のペースメーカーとしてポジティブに捉えていくことも大切だと思っています。そのストレスに向き合っていくことで精神力も鍛えていけますし。

また、多少の焦りはあったものの、自分は娯楽をある程度生活に取り入れて勉強に励んでいました。自分が勉強オンリーで行けるようなタチではなかったのもあるのですが、それ以上に勉強でのストレスを発散するものを持っておきたかったというのもあります。模試の結果もそうですが、普段の勉強でもうまくいかなかった時にイライラしてくることも多いですし、周りの人も自分も思ったよりピリピリしているものです。ただ、これに関しては人によって勉強だけで頑張れる人もいるでしょうし、趣味の内容も変わってくると思いますので、勉強法と同じく自分なりの、を考えてもらえばいいと思いますよ。

二学期後期センター直前

閑話休題。この時期に来ると東大模試も終わりが近づき、娯楽に回している時間もいよいよ減ってきます。そして、理科をはじめとしてどの教科にも進捗が見られてきました。

物理は標準問題精講に入り、化学は新演習を終えて過去問に手をつけ始めます。国語も基礎から固め直し、英語もひたすら進めていきました。そして苦手意識のできた数学も掌握とハイレベル理系数学のおかげで点数が多少安定するようになってきました。二次試験の点数としてはおよそ250/440点ほど取れる実力はついていました。

東大模試としては、ついに実戦でB判定を、プレでA判定を取るまでにはなりましたが、結果に満足している場合では到底ありません。何しろ模試でA判定をとって落ちる人も普通にいるのですから。

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第2回東大プレの結果。まあ一番良くてもこの程度よ。

そして、学校の授業の方も11月の後半ぐらいからセンターに向けたものになってきます。この頃自分では東大の過去問に入っていたので、一回一回の授業にもしっかりと参加してそこをセンター対策の要としていました。ここで授業のことなのですが、基本受けていた方がいいですが、自分としては内職をするのも全然ありだとは思います。ただ既習の内容だからといって聞く価値なし、とするのはやめておきましょう。自分の中でよく吟味してからであれば問題ないですよ。

また、過去問をやる時期ですが、秋模試が終わって11月の後半くらいからでいいと思います。それより前だと自分は実力不足だった上、それ以降であればセンター対策で忙しくなる時期も考慮すると演習が終わりきらない可能性があったからです。あくまで(志望校の)過去問は自分がそこまで上げた地力を志望校のために調節していくためのもの、と思っていた方がいいです。逆に自分は京大や東工大の過去問などは実力上げの段階に少し用いるなどはやっていましたが。

そして、年が明けてからは元日からいよいよ勉強漬けです。毎日10時間以上は自習を欠かさず遊びに行くことも漫画などを読むこともかなり減りました(精神衛生的に家の中の娯楽は0にはしなかった/特にピアノ)。おそらくこの頃はセンターに向けて8割、二次に向けて2割くらいの勉強をしていました。

練習の段階では、数学はほぼ満点(1Aはよくミスる)、英語と理科は190程で安定、地理は80点弱、国語は160後半くらいでした。ところがセンター利用で早稲田を学校の実績のために狙っていた自分は、安定しない理科、数学1A、地理をどうするかに主眼を置いていました。基本的にどの教科もセンター形式のものや過去問を解きまくる勉強法を取っていましたが、そこに重視していたのは国語と地理です。地理の勉強はそれまで授業と並行して細々と続けていたのですが、センター前にはとにかく毎日2時間以上くらいはやっていました。さらにそのほかは「いかにミスを減らすか」「とにかく根拠を持って答える」をとにかく意識してやっていくとうまくいった感じがしますね。

かれこれこんな感じでセンターに臨んだのでした。その時の様子についてはまた細かく別にして記事にしたいと思います。

センター後

センターを納得の点数(855点)で終え、いよいよ二次対策100%で勉強で進めていきました。本番に強いのか、センター本番では練習時の最高点より20点以上高い点数をとることができました。

その余韻に浸ってる間もなく勉強を進めるのですが、途中で何回かメンタルがやられそうになります。Twitter上で嫌なことがあった(暖かい言葉をかけてくださった方、その節はありがとうございました)のもそうですが、何より大きかったのは最終東レですね…。受けたことには受けたんですが、途中の数学であまりに問題が解けず、それ以降のことまで色々と考えてパニックになってしまい、高熱を出してしまったんですよね。その後2日間は寝たきりになってしまい…。結果的に踏みとどまったのですが(どういう経緯でかは覚えてない)、本当に一番の挫折の危機でした。

近づくにつれて心も貧弱になっていくので、いかにしてメンタルを保つかは大事になってきます。この辺りはマジで精神論になってしまうが。

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当時の点数を記録した俺のツイート。

そうして調整を進めていき、最終的に直前の数年分を合格最低点超えを取りつつも不安の残る中で挑んでいったのでした…。

(二次編に続く…)

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