ryu.です。
前回の続きになります。
2/25 1日目終了後
前回の通り、1日目を体感150点近くの成績で終了し、個人的にはほとんど勝ったくらいの気持ちでホテルに帰還します。正直過去問を解いた段階では理科で90点、そして英語では80点くらいは取ることができていたので170点くらいは確保できると思っていました。そのためほぼもらったようなものだと思っていたのですがね…。
とは言っても一日目を終えた段階で相当疲れが来ていたので、2日目の勉強は24日ほどガチではやらず英語の読解くらいに留めていました。そして一日目の自己採点については本当に気になっていたところだけ済ませたのは事実です。当時のTwitterのTLには東大数学の解答をまとめたツイートもあったのでそこまで見ることはしませんでした。おそらく今年も同じような感じだと思いましので、受験生の皆さんは当日は見ないのが吉です。
そしてこの日の就寝も確か3時半とかだったかな…。特に勉強をしたわけではないのですが、異様に寝れなかったんです。途中2時くらいには一度ベッドから起き上がるくらいまで目が冴えていて大変でした。皆さんは早く寝ましょうね。
2/26 2日目
そして2日目は理科と英語、一日目と比べて比較的事故を起こす可能性が低い2科目だったのでここで確実に決めていきたいなという気持ちで挑んでいきます。本郷に行くのも2日目だったので1日目よりは緊張も抜けていました。当時は2日目の試験が始まる前に音響の調整を教室でしていたのですが、少々嫌な予感がしました。リスニングの重要な要素になるのでしっかりと調整をしておきたかったのですが、結構音響までの距離があったのに加えてかなり音が小さく聞こえて「ちょっとやばいかも…」という感じを受けましたね。しかしそうも言ってられませんし、そこがリスニングにおいて特に重要なファクターではないので理科に頭を切り替えてメモの確認を進めていきます。(2日目以降はメモの現物が無くしてしまいました、申し訳ないです…!)
理科
事前に物理から解くことは決めており、大体の時間・点数配分も決めていたのであくまでそれを遵守することを意識して解き始めました。
開幕力学の問題で例年見ないような文章の穴埋め問題からスタートし、今年は結構傾向変えていろんなことしてきてるのか?みたいな余計なことを考えつつ冷静に解き進めていきます。しっかりと問題文を読み込めば問題なく解き進められるような内容だったのでなんとかなりました。しかしここまでの勉強で微小単位を利用した理論の勉強みたいなものを自分ではあまりして来なかったのでかなり新鮮な問題だなという印象を受けましたね。そして力学の後半で申し訳程度の原子範囲の問題が出ましたが、ここもある程度は原子をしっかりと勉強していたので難なく突破。一度わからない問題を飛ばしもしましたが、15点くらいは確実に取ったろうという出来。
そしてそのまま電磁気の問題に移り、こちらは典型的な電磁誘導の問題かと思って解き進めるのですが、中盤で微分/積分の考えを応用、というか援用したような問題が登場し(以前の微積物理が云々みたいなページで紹介した問題です)、この問題に結構苦戦した覚えがあります。ただそれ以降は典型題の集合だったので一つ一つ確実に突破。まあ第2問の最後、サービスみたいな問題で計算ミスをしていたのですがね。
実はここまでの段階で結構自分の中では結構焦っていて、というのもここまであまり例を見ないような題材の問題が登場したり試験独特の雰囲気に動揺していたりしていたので、ここまででかなり時間を割いてしまっています。そこで物理の第3問、パッと見かなり独特な問題設定と見えたので一度ここは断念して化学の方へ頭を切り替えます。
まず化学の第一問、有機化学…というよりは高分子の方に出題が偏っていたように思いますが、こちらはは直前に糖類に関してあたりを再確認していたので比較的すんなりと解くことができたように思います。有機化学特有ですが、化学の該当部分の解答用紙がかなりスカスカになるのでお馴染みだったのでちょっと不安でしたが…。ここではほぼ完答くらいの結果を残せました。そしてそこ以降は理論化学の方に問題が寄っていくのですが、これ以降は戦略的にも取れるところを確実に取ろうという戦法だったのもあって結構点数の取り方や答えられる問題が多少まばらになってしまいます。半分は最低でも取れたかなくらいの出来でしたが、ちょっと心許なかったです。しかし問題をどれだけ吟味してみても一向に進めようがなかったのでちょっとやばいかもなと思ったりして…。
そして残された時間もそこそこという状態で物理に戻り、熱力学の問題を解いていきます。一見した段階ではかなりやばそうだと思っていた問題も、しっかり丁寧に基礎から考えて行けば難なく解けるような問題だったのでよかったです。恐らくこれからの東大の問題はこうした問題が増えていくんじゃないのかななんて思ったりもしましたね。殆ど完答くらいの出来で終えることができ、そのまま試験は終了しました。
試験直後の手応えとしてはあまりなんともといった感じでしたが、後々自己採点をしてみると手応えに比べて意外に点数が取れていたのでよかったです。自己採点では物理が44点(開示43点)、化学38点(開示点もジャスト)といった出来で、まあ及第点くらいかなといた感じです。しかし元々目標にしていた90点台を取ることができなかったのでちょっと悔しい思いもしました。
英語
理科が終了後、ある程度及第点くらいは取れたのかなあという気持ちの中、昨日と同じような感じで昼休憩を過ごします。その中で、前日から多少気になっていた慶医1次の結果発表を一人平穏な気持ちの中確認しましたが、無事突破していたのを確認。ひとまず安心して英語に挑めそうだな、と。
英語に関しては完全に地力×戦略ゲーなので、メモにも戦略と時間・点数配分について細かく書いてあったと思います。そのペースをとにかく意識して解こうと、それだけを開始前は考えていました。おそらく事故を起こすことは数学や理科よりは無いので練習通りやって来れれば十分といった感じでした。ちなみに流れとしては「1A(要約)→4B(和訳)→2(英作文)→3(リスニング)→5(長文読解)→1B(空欄補充)→4A(文法)」ですね。かかる時間等を考えても自分の中ではこれが最適解でしたが、ここについては人によりけりだと思いますので、まだ決めてないという人はマジで急いで対策をしておいた方がいいです。
そして試験開始。パッと問題用紙を開いて1Aの文章を読み進めます。内容自体はそこまでなんなく読むことができたのですが、要約をまとめようと思うと途端に手が進まなくなってしまいます。というか、解答文章量の許容と入れたい要素が喧嘩してなかなか上手いように文がまとまらずかなり焦ってしまった上に結構時間を費やしてしまったんですよね。行けそうなのに行けないモヤモヤ感とここは取れないとマズいというプライドの邪魔も相まって本来よりも数分オーバーした上でなんとも言えない出来の中、次の問題へと進んでいきます。幸先不安です。
続いて和訳。ここは難なくクリアすることができ、まあ及第点という感触。そして英作文に移るのですが、今年の題材もなかなか凝っていましたね。「言葉を操る側か操られる側か」の議論に加え、「眉唾もの」などの京大を彷彿とさせるような和文英訳と、なかなか歯応えのある問題でした。ここまでででおよそ40分、ちょうどいいタイミングなのでリスニングの下読みを始めます。自分は結構ここに時間を使いたかったので5分程度かけて備えていきます。30点分もありますしね。
そして肝心のリスニングスタート。音声が流れてくるのですが、案の定結構(自分が練習の時に使っていた音源とかと比べると)音が小さかったのも相まってかなり苦戦しました。全然英文の内容が入って来ないんです。どの問題も1回目の音声で確実な答えにありつけるものが殆どなく、ここでだいぶ焦ってしまいました。あまりに分からない絶望感に打ちひしがれながらも何とかリスニングの時間は凌いだのですが、正直結果にはあまり期待できなそ〜しか考えられず…。音響がどうこうというより完全にリスニング力の無さが顕著に現れてしまったのが感じられ、やるせなさも襲ってきていたように思います。ちなみに解答速報で確認してみたら14/30点でした。東大生失格ですよこんなの…。
ここで凹んでいても仕方ないので、それ以降何とか気持ちを保って、問題児と自分が捉えていた問題達に挑んでいきます。長文読解の5に関しては過去問以上にきちんと答えにありつくことができ、そして4の文法も戦法通り時間中心で進められました。最後に1Bですが、自分はここがとにかく苦手で…。本番もあと15分程度といった感じでしたが、相当焦っていたのと答えが全く分からなかったのとで、全然まともに解くことはできませんでした。整序を含め6個解答する所が1つしかあっていないという結果に…。なんでこここんなにできないんだろ。
そうしてあれやこれやと振り回されているうちに時間がきて、全ての筆記試験が終了ということになります。英語に関しては点数自体は記述と長文読解がある程度しっかり書けていたので何とか釣り合いは取れていて欲しいなあくらいの気持ちでしたが、実力としては「もう全っ然ダメ」の一言です。解答速報での自己採点では71/120点でした(実際は一個採点ミスで69点、開示点はジャスト69点)。記号問題で32点も落としてますし、これがもうきつかったですね。
とはいえこれで終了。やるだけのことはひとまずやり切ったという感情が何より先に先行してきたので、とりあえず終了と同時にズシンと疲れがのしかかってきました。
2日目終了後…
英語終了後、入学までに関する冊子が配られたり異様に長い試験後の拘束時間に疲れたりと色々ありましたが、ひとまず迎えに来てくれた父親に感触を報告した後すぐに家にいた母親や祖父母に連絡を取りました。ここまでの感触としては1日目150点弱、2日目も150点くらいと1日目の自信に比べたらだいぶ弱気になっていたのを覚えています。センター試験が換算で100点以上取れているので400点にギリギリ届くかどうかの勝負になりそうでしたから、ほぼ受かったと思いたいが油断は出来なさそうといった感じでしたね。とはいえある程度得意だと思っていた英語でかなり失態を晒してしまったのがかなりメンタルに来ていたので、それも相まってこれ以降鬱状態になりかけたりと大変だったのですが、それはまた別のお話。また、この際に塾の先生にも手応えを報告したのですが、この時にはかなりふざけた返答が返ってきて本当にもう…(笑)
理三の方も終わりました。手応え的には400に乗るか乗らないかくらいだと思います。正直自己採点でどうなるか分からないのでなんとも言えないですね…。
↪︎440点分の400点ですか?
↪︎550点分の400です、そんなに取れてたら「なんとも言えない」とか言いませんよ…笑
ホテルに帰還し、解答速報が公開され次第順々に自己採点を進めがてら明日の面接に向けて多少喋ることを確認していきます。英語の解答が出るのがかなり遅かったので非常にソワソワしながら過ごした夜でしたが、最終的に自己採点の結果では累積403.5という計算になりました(開示点が399.5点だったのでほとんどピッタリでした)。その中で、思えばここまで長かったなあとか、もう三年間頑張ってきた目標の2日間が終わったんだなとか、明日の卒業式予行間に合うかなとか、眠いなあとか、色々思うところはありました。今年存分にやれたという気持ちが非常に大きかったので、おそらくこれ以上の結果を来年以降に出すのは難しいだろうなと思い、このタイミングから「医学部行けなかった時以外は浪人はやめとこう、もちろんしたとしても理三とかは狙わん」と思うようになったわけです。
最後に。自己採点前に夕飯をホテルで食べたのですが、もちろん翌日2/27に受験予定があるのは理三生だけなのでホテルの夕飯を食べるスペースが本当に同じホテルかってくらい減っていたのはかなり鮮明に焼き付いていますね。あそこのカレー美味しかったぁ。
2/27 3日目
そして翌日、試験最終日。前日と同じように準備を進めつつ、今日に関してはホテルに戻らないので帰りの荷物をまとめるなども行い、準備を進めていきます。前日までの試験結果が相当気になりながらも面接のことに集中していきます。理三の面接は午前組と午後組に別れていたのですが、自分は午前中に面接がありました。
面接
面接の具体的な内容に関しては以前のページに書いた医学部面接のページを参照してください。
面接前は面接を受ける該当の棟の待機室に送られ、周りの受験生も皆スーツや制服に身を包んでおり、なかなかに緊張が漂う雰囲気でした。自分は比較的早い番号だったのですぐ面接の番が回ってきましたが、遅い人はかなり時間を待つことになっていたと思いますので、暇潰しに使える本などを持ち込んでおくことをお勧めします。自分でさえも相当時間があまり、かなり手持ち無沙汰でしたし。
面接自体は比較的フレンドリーな雰囲気で気楽な気持ちで受けることができました。事前に準備していた内容もしっかりと喋ることができたので、ひとまず言いたいことは間違いなく言えたかなといった感じでした。とは言え相手は東大の先生達が3人もついている訳ですから、めちゃくちゃ緊張しましたし、部屋に入りかけたところで自己紹介を噛んだ時はどうなることかと思いましたがね(笑)。最後に激励の言葉もいただいて、2次面接は無いと話をもらって一安心。順次解散だったのでそのまま本郷キャンパスをちょこっとだけ散策してすぐに戻りました。当時のキャンパスはそれまでの2日間と比べてかなり閑散としていて、雰囲気も非常に良かったです。
ちなみに度々ページのサムネイルに使用している赤門の写真は自分がこの時の帰り際に撮った時のものです。
帰還
そして全日程を終え、地元の山梨に帰還していきます。相当疲れが溜まっていたので送迎の車内で多少寝たり、各方面への報告を済ませたりしていました。自分はこの日の翌日が高校の卒業式なのでそのまま高校の方まで送ってもらい、卒業式の予行練習を済ませてから多少先生や友達に感触と多分行けたとは思うけどなあみたいなことを報告し、自分の東大受験は終了したという訳です。
あとは結果待ちという状態。残り2週間弱を相当不安な心境の中過ごしていきます。
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