ryu.です。
今回は冠模試、および本番までの点数遷移の見積もりについて語っていこうかなと思います。自分は冠模試を合計で6回受けたのですが、その経験も交えつつ冠模試の使い方やその目安などについて言えたらいいかなと思います。
冠模試とは
まずそもそもこれについては言っておきましょう。自分も実際に受ける時までこの単語知りませんでしたし。ある程度難易度が高い大学を受験する人たちに向けて毎年予備校が年に2回ほど、その大学の問題にかなり似せた感じで問題を作り模試として公開する、それが冠模試です。具体的には東大オープン、京大実戦なんかがこれに当たります。
実際の問題形式や難易度に準拠しており、また受験者層が普段の模試よりも入試と同じ感じであることから、その時点での実力の指針としてはかなり重要な役目をしてくれることでしょう。また、問題によって予備校の癖がかなり出ます。東大プレはリスニングの選択肢がわかりやすいですし、実戦の現代文は少し東大のものと性質が違います。
ただ自分の感覚として、あの模試を受ける段階では大抵の人は完全に範囲が身についていないですし、ここからの成長率を考えても合格可能性として参考になるかは微妙かもしれないな、というのが正直なところです。また、問題形式こそ大学と同じものでありますが、その色が顕著に出るかというと難色を呈する側に自分は回りますね。したがって、こうした面でもこれで取れた/取れなかった時にもまだ諦める必要は必ずしもありませんし、逆に安心もできません。それに今までよりレベルが劇的に上がることから志望を諦める動機にもなってしまいやすいです。
(2021/8/3 追記:成長率という面に関してはどの受験生についても同じような伸び方をしていきやすいという面を考えて、B〜C判定周辺にいる人にとってはかなり信用に足るものと考えられるかもしれませんね。しかし、依然として大学の色を押さえた出題になっているかは微妙です)
冠模試でどのくらい取れればいいのか…?
では実際にそうした模試でどのくらい取ればいいのか、というのはやはり気になるところでしょう。目標点どのくらいがいいですかと質問箱でもよく聞かれます。
結論から言うと、まずは自分が本番で取ろうと思っている点数を目標にしておきましょう。今はまだこのくらいしか出来ないからいいやとなっていては、ここから先の伸びもたかが知れています。第一、冠模試を実際に受ける段階なんて夏でさえ受験の半年前程度まで迫っているわけですから、点数には実力不足が現れていても「まだいいや」などと思っている場合では正直ありません。当時、自分は夏の東大実戦で理科32/120点と言う衝撃的な点数をとっていましたが、心持ちとしては半分から80点程度まで取る意気で受けていましたし、模試の答え合わせをしたところからはより一層理科に注力する様にしました。
それにそれが理科だったから良かったものの、数学で中途半端に高得点を取れている場合、そして英語と国語で点数が取れていない場合は、はっきり言うと同じ点数が取れている人と比べて遅れをとっている部類と言えるでしょう。一つ一つ説明して(というか自分の考えを述べて)いきますが、まず数学が圧倒的にできる人を除いて、数学だけが武器になっている人は要注意です。数学は教科の中で一番問題の難易度差による煽りを受けやすいと思っています。そのため、数学に合格点まで頼っている場合には一か八かという勝負になってしまいやすいです。また、国語と英語の点数が怪しい人。この二つの科目に関しては短期間での伸びを実感するのは不可能ですし、今から頑張って伸びる点数などたかが知れています(国語の古典に関していえば「何もやってこなかった」場合を除くが基本的に)。東大の英語で言うなら実力点的に5点ぐらいと思っておいた方がいいです。逆にいえば、「たかが」程度の実力の伸びで大丈夫なほど実力をつけておくべきと言うことです。
逆に点数としてどのくらい取れれば良いかということになると、自分は夏模試の段階では目標点マイナス75〜80点程度でも大丈夫で、秋模試の段階では主に理社で目標点から30点弱のビハインド程度にはしておきたいです。(点数は東大基準です、申し訳ない)理科に関しては秋模試終わってから伸びるケースも多いと思いますが、その他の教科はもうほとんど仕上げておくのが妥当です。
1
2
コメント